家庭菜園で野菜を育て終わった土を廃棄するには、自治体ごとに処分方法が異なりますし、土を処分するには量が多い場合大掛かりな作業になります。
少し手間をかけることで再利用することができますので、ご自分でできそうな方法を試してみてはいかがでしょうか。
まずはごみを取り除きましょう
土を再生するために、まずは野菜を育て終わったプランターの土は乾燥させ、プランターからビニールシートの上に土を出して、茎や葉、根、虫などを取り除きます。鉢底石も取除き綺麗に洗います。
その後、ふるいにかけてごみを取り除きます。最初は粗目のふるいにかけ、手で取り切れなかった根など網目にひっかかったゴミを取り除き、さらに中目と細目のふるいを重ねると微塵になった土が下に落ちます。
微塵となった土は根詰まりの原因や排水性や通気性の悪さにつながりますので、取り除きます。
次に土を消毒しましょう
夏場にお勧めの消毒方法
- 土に水をまんべんなくかけて湿らせ、あれば黒いビニール袋に入れて密閉し、直射日光の良く当たる場所に平にして置きます。コンクリートの上なら地熱が上がりさらに効果的です。
- たまに袋の上下をひっくり返し、真夏は1~2週間ほどで完成します。直射日光で土を蒸し焼き状態にして消毒する方法なので、必ず土を湿らせることがポイントです。
冬場にお勧めの消毒方法
- 育苗箱などに不織布などを敷いて土を広げ、まんべんなく水をかけます。熱湯をかけた方がさらに消毒できますが、やけどや容器の変形に注意してください。
- そのまま屋外に置いて、2~3週間に一度上下の土を入れ変えるように混ぜます。冬の霜や寒さにあたることで病害虫を駆除し、空気にあたることで風化してさらに土質が柔らかくなります。
土壌を再生するには
一度野菜を育てた土は養分が減り、団粒構造も壊れやすくなるため、保水性・排水性・保肥性・通気性が悪くなります。足りなくなった肥料分を補い、団粒構造を再生させるために土に腐葉土や堆肥、培養土などを3~5割混ぜ込みます。
団粒構造については、家庭菜園に適した土とは?をご覧ください。
ここで注意が必要ですが、枯葉や野菜くずなど未発酵のものを消毒した土に混ぜ込むと、これらが発酵する際に発生する熱で根が傷んでしまいますので、発酵済みのものを使いましょう。
簡単に土壌を再生するには
古い土から大きな根や茎などを除き消毒をするまでの手順は同じですが、消毒後の土に再生材を混ぜ込む方法が手軽で簡単、初心者にもおすすめです。
家庭菜園でプランターの数が少ない場合などは、再生材一つを準備するだけですし、使用量は各再生材によって異なりますが、袋にわかりやすく書いてありますので簡単にできます。